自業自得
後遺症。
左股関節の異常を初めて自覚したのはいつだったか…。
2016年春に、右股関節のFAIを発症した。このときの原因は大腿直筋だった。診断名は、確か、大腿直筋の筋膜炎だったか。
初めて味わう太ももから股関節にかけての痛みに、焦りまくっていたのを覚えている。
また、一ヶ月以上休んでも、走ると股関節付け根がキリッと痛み、日に日に恐怖心が募っていった。
その後、「踵を着いて歩くのはダメ」「肩甲骨を寄せる」等の理論を鵜呑みにし、姿勢や歩き方が崩壊していった。
その年の夏、妙に殿筋が平べったく変化したのを覚えている。
それから秋、冬にかけて、腰痛や背中の張りなどを経験。
その頃から、脹ら脛外側が張るようになっていった。
その年の年末頃、腕は交互に振ればいいことを思いだし、また、大股で歩いても全く問題無いことに気づき、自分が鵜呑みにした理論が間違いだったことに気づく。
そして、以前のように出来るだけ歩幅を広く取ろうと歩いたとき、左足の歩幅が狭いことに気づく。
当時はあまり問題視しておらず、「その内直るだろ」と思い、ランニングを本格的に再開するものの、脹ら脛外側、腸脛の酷い張りに悩まされ、左脛の痛み、右股関節の痛み、左股関節のFAIを発症して、今に至る。
よく考えると、歩幅を戻そうと思った時点で、既に後遺症が現れていたのかもしれない。その後歩き方を意識しなければならなくなったのも、左股関節がおかしかったからだろう。
随分前に異常を抱えていたと言うことだ。
約半年間。
その間に、左股関節は死んでしまったのかもしれない。
その亡霊を引きずりながら、今日もため息とともに冷たい我が家に帰宅。
「これからと言うときに…」
悔しさで涙が…。