結局同じ

先日の鍼治療院で歩いたとき、左に傾く傾向が若干見えたことから、もしかすると、相変わらず右足をかばう癖が抜けてない、若しくは右中殿筋の弱化が原因なのでは?と思い、右足に体重が乗ったときに、左骨盤が下がらないように、デュシェンヌ歩行気味に歩いてみた。

左骨盤の動きはスムーズになっているような感じもするが、大転子付近で滑りが悪く、やはり歩きにくい。上半身も前傾してしまう。

 

どうにもならないので、結局はモデル歩行に戻った。

 

モデル歩行が多分正常な歩行なのだろうが、それが上手くいかないのは、モデル歩行がおかしいのではなくて、自分の左股関節が死んでいるせいだと考えを改めた。

 

リアラインの効果は…以前ほどの腰の酷い引けは軽減しているような気はする。

だが、明らかに外旋制限が残っており、歩きにくさは相変わらず。

 

多分、解決法をリアラインに委ねても、結局はこれまでと同じ過程を辿る予感がする。

 

半年見てくれたセラピストの考えが最も信頼出来るのかもしれない。

 

地道に大腿筋膜張筋ストレッチして、中殿筋と腸腰筋のトレーニングして、上下双子筋のストレッチをしていく他無いのかも知れない。

 

もう復帰は無理か…。

 

12月23日(日)

雨が降りそうな天気だったので、今日は外に出ず、掃除がてらキッチン回りのレイアウトを調整。

 

従って、昨日の治療の効果はどうなっているのか分からないが、少なくともいつものように左腸脛の硬さがあるので、左股関節の外旋制限はとれていないと思われる。

 

それにしても、鍼は何だったのか?と言うくらい効果が分からない。

 

これは、鍼を打つほどの問題を抱えていなかったと言うことなのか?

 

とすると、本当に異常を抱えているのは左股関節外旋制限だけなのかもしれない。

 

しかも痛みがないものだから、「治療」と言う意味では、「問題なし」と言うことになるのかも知れない。

 

しかし、痛みが出ないのは、歩き方や走り方を意識してまくっているからであり、意識しなかったら右膝を破壊するのは明らか。

また、現状痛みは無くても、近い内に左腰をやられるのも目に見えている。

 

この腸脛だけなのだが…。

 

ただし、未だに分からないのは、左足を強引に外旋させたときに、大腿筋膜張筋に張力を感じないと言う点。

大腿筋膜張筋由来のものだったら、当然張力をを感じそうなものだが、何故か殿筋の方が硬く制限をかけている感じがする。

 

梨状筋は、股関節屈曲位で内旋作用になるらしいが、伸展位では本当に外旋なのか?

 

よく分からない。

自分の筋出力が分かる方法は無いものか…。

歩きにくさの分析

筋膜張筋硬い

→外旋制限

→外旋6筋緊張

→伸展制限

 

だとすると、伸展制限は二次的なので、気にしても意味はなく、混乱させるだけ。

 

では何故、左大腿筋膜張筋が硬いのか?

 

一般的には、中殿筋弱いので、変わりに大腿筋膜張筋が外転機能を受けもってしまうと言うこと。

 

中殿筋による外転と大腿筋膜張筋による外転が識別できれば、日常でも意識出来るのだが…。

 

尻を使えって言う話が分からなくなるのは、結局ここがネックだから。

 

今どっち使ってるのか分からん。

 

ただし、大腿筋膜張筋と中殿筋の機能は全く一緒ではない。

外旋しながらの外転であれば、大腿筋膜張筋は引き伸ばされるだけ。内旋しながらの外転になると大腿筋膜張筋が発動する。

 

これを歩きながら識別できれば良いのだが。

 

それから中殿筋のトレーニング。

絶対に大腿筋膜張筋が働かないように行う方法は無いものか。

見解は概ね同じ

東京でリアラインを扱う治療院に行ってみた。

アスリートも通う治療院で、評判が非常にいい。

 

場所はマンションの三階。

ここでいいのか?

不安になりながらとびらをあけると、以前ネットで調べたときに見たのと同じ光景。

 

アットホームな雰囲気で、これが治療院なのか?と言う感じ。

 

すぐに先生が現れて、「どうぞ」と準備してもらう。

ネットで見た人だ。とても人柄の良い、元気の良い、お兄さんって感じだ。

 

これまでの経緯を問診票に記入し、着替えて待つ。

 

最初に骨盤の歪みをチェック。

 

「わーめっちゃ歪んでる」

 

明るい口調でどう歪んでいるのかを説明してもらう。

 

やはり、これまで通った整体や病院のセラピストと同じ見解。

 

左骨盤が高いのと、

立つと、骨盤が左足を軸に左回りしてしまう。

 

 

股関節の詰まりを見てもらうと、めっちゃ詰まっている。

「セラピストに見てもらった半年は何だったんだ…。」

悲しくなった。

 

まず仰向けで筋間リリースと言うのをやってもらい歩く。が、あまり変化が感じられない。

これもいつものパターン。

次にうつ伏せでやってもらい再び歩く。

何となく左右差が改善されたような気がする。

暫く室内を歩かせてもらう。

少なくともこの距離では違和感はない。

 

その後、初めての鍼。

 

指す瞬間に本の少しチクッとするだけで、その後は何もない感じない。

 

そのまま10分程度。

 

終わって外して立つが…ほんの少し立ちくらみがあっただけで、何も変わらない。

 

『ここでも変わらんか…。』

 

自分の想像では、この歪みがこの時間で解決したら、内臓その他の機関が最初に悲鳴を上げると思われる。特に大腸。が、それはない。

 

再び歩いてみると、やはり伸展時に張りが出る。さっきは無くなったのに…。

 

そして、再びリリース。

 

先ずは仰向けで屈曲筋→効果なし

うつ伏せで殿筋→あれ?また無くなった

 

歩き姿を見てもらう。

先生も、伸びは出ているとの見解。

 

特にこれと言った問題点が見つからないと言った印象。

 

一応、これで筋肉同士の緊張の異常伝達は改善されたらしい。恐らくこれで外側の張りが出る根本は潰せただろう、とのことだが…。

おそるおそる、左脚立脚で外旋してみると、やはり左腸脛が硬い。

 

一回での改善は無理だった…。

 

最後に、

「痛みが気にならないのなら、積極的に動いた方がいいですよ」

 

と、これもセラピストと同じ見解だった。

 

会計を終えて、水を飲ませてもらいながら、今後どうするか考える。

 

とても安いとは言えない。

いい先生だし、話すだけで元気を貰えそうなので、可能なら週一くらいで通いたいところだが、残念ながら金がない。

 

挨拶して、治療院を後にして、再び歩く。

うむ、確かに左右差は来たときほどではない。

 

出来るだけ左右差が出ないように歩くが…。

 

やはり、相変わらず左股関節の動きの鈍さはある。でも来たときほどではない。腰の引けもかなり落ち着いている。

が、左脚軸に左回旋は改善されていない。身体が左に引き戻される。

伸展制限は改善されたが外旋制限が残った。

 

これまでのセラピストの意見を含めて纏めると。

 

①大腿筋膜張筋硬い

→外旋制限

②上記に抵抗するため外旋6筋硬くなる

→伸展制限

 

従って、ここで中殿筋や殿筋のトレーニングをすると、余計に外旋6筋に負担がかかり、伸展しにくくなる。

 

こんなメカニズムなんじゃないだろうか?

 

恐らく、①が解決されない限り、②は無くならない。

 

そうすると、やはり大腿筋膜張筋をいかに弱らせるか?結局ここに行き着く。

 

少し東京の街をブラブラしながら、皆の歩き方を眺める。

皆、荷重後すぐに同側の方へ尻の穴が寄っているように見える。多分無意識。

 

俺は、踏ん張らないと大腿筋膜張筋に負けてしまう。つまり尻の穴が常に中心から右を向いている。

 

もし、この動きが改善されていたとしたら…。と言う想像をしながら歩いてみると、何となくだが、こいつが無くなれば、普通に歩けるのかも。と言う気もしてくる。

 

伸展制限と言うよりは、外旋制限と言うことか?

 

 

 

 

 

 

 

何とか道筋を

希望が見出だせない。

 

それでも、生きていくためにはこの股関節を何とかしなければならない。

 

「死ぬ?」

 

そう自分に尋ねると…

死ぬのなら…死ぬ前に、まだやってない治療を試そう。治療費高くても、死んだら無意味だ。まだまだ選択肢はある。

 

「もう少し。やってみよう」

 

と決意。

 

以前から気になっていた、リアラインコンセプトを扱う治療院を探す。

 

やはり、蒲田先生の記事がずっと引っ掛かっている。

 

リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: アスリートにおける大転子拘縮の問題

 

今の俺は、踏ん張って足を伸ばそうとしても、腸脛が硬くなって股関節が伸びない。

 

自分の症状に似ている気がしてならない。

 

一度で改善はしないだろう。それは分かっている。

 

でも、手がかりだけでも、進むべき道筋だけでも欲しい。

 

もっと、前を向いて進みたい。

 

あの日のように、前を向いて。

自業自得

後遺症。

左股関節の異常を初めて自覚したのはいつだったか…。

 

2016年春に、右股関節のFAIを発症した。このときの原因は大腿直筋だった。診断名は、確か、大腿直筋の筋膜炎だったか。

 

初めて味わう太ももから股関節にかけての痛みに、焦りまくっていたのを覚えている。

また、一ヶ月以上休んでも、走ると股関節付け根がキリッと痛み、日に日に恐怖心が募っていった。

 

その後、「踵を着いて歩くのはダメ」「肩甲骨を寄せる」等の理論を鵜呑みにし、姿勢や歩き方が崩壊していった。

 

その年の夏、妙に殿筋が平べったく変化したのを覚えている。

 

それから秋、冬にかけて、腰痛や背中の張りなどを経験。

その頃から、脹ら脛外側が張るようになっていった。

 

その年の年末頃、腕は交互に振ればいいことを思いだし、また、大股で歩いても全く問題無いことに気づき、自分が鵜呑みにした理論が間違いだったことに気づく。

 

そして、以前のように出来るだけ歩幅を広く取ろうと歩いたとき、左足の歩幅が狭いことに気づく。

 

当時はあまり問題視しておらず、「その内直るだろ」と思い、ランニングを本格的に再開するものの、脹ら脛外側、腸脛の酷い張りに悩まされ、左脛の痛み、右股関節の痛み、左股関節のFAIを発症して、今に至る。

 

よく考えると、歩幅を戻そうと思った時点で、既に後遺症が現れていたのかもしれない。その後歩き方を意識しなければならなくなったのも、左股関節がおかしかったからだろう。

 

随分前に異常を抱えていたと言うことだ。

 

約半年間。

その間に、左股関節は死んでしまったのかもしれない。

 

その亡霊を引きずりながら、今日もため息とともに冷たい我が家に帰宅。

 

「これからと言うときに…」

 

悔しさで涙が…。

 

 

ざわざわ

ランニング休止後約一週間。

何故かほっとしている自分がいる。

 

理由は明確。

神経を使わずにすむから。

 

自分の細胞の記憶から、刻々とランニングの記憶が消えていく…。

 

あれだけ好きだったランニングが、随分遠くに行ってしまった。

 

「走る」「歩く」

 

その言葉を耳にするだけで、傷口に触れられたときのように、ザワザワする。

 

今日もため息つきながらの帰宅。

そして、また一日が終わる。