10月20日(土)リハビリ

リハビリ期間終わったらどこ行こう。

今やれることはなんだろう。

 

診察後からリハビリまで、そんなことを色々考えながら過ごす。と言ってもほんの数十分だが…。

 

結局今週も日曜以来一度も走らなかった。

 

「故障が辛い」

 

今週こそは!と思っても、故障の不安や思うように動かない股関節を思うと、精神的にブレーキがかかってしまう。

 

仕方なく歩くも、一向に改善しない。

 

もやもや頭でリハビリ棟に入ると、リハビリを終えたお婆さんに、「また来て下さい」と優しく語りかけているセラピストの姿があった。

お婆さんも笑顔で「また来ますね。ありがとう。楽しかった」と、とても微笑ましい光景だ。

 

プロの姿を見た。

気持ちと行動の一致。

 

二年前に入院したときに見た看護師や医師の姿を思い出した。

皆気持ちが綺麗なのだ。

 

そして、

俺の股関節…正直納得の行く結果は得られていない。でも、セラピストはいつも全力で向き合ってくれている。

大事なことを忘れていたようだ。

 

名前を呼ばれてリハビリ開始。

 

最初に、上記のように心理的なブレーキがかかってしまう旨を話した。

 

「完全に可動域が戻ってからランニングではないですからね」

 

笑いながら返してくれる。

 

その通りだなと思った。

 

少なくとも、筋肉は動かさないと弾力が戻らない。しっかり動かしてストレッチでケアする必要がある。

何もしなければ硬いまま。

 

ラソンの話になった。来週水戸でフルマラソンがある。

 

「通院中に完走しましたとか報告もらったら、めちゃめちゃ嬉しいですよね」

 

「いつか復帰して、喜びの報告をしたいんですけどね」

 

そう、いつか絶対にいい報告をしたい。

 

それが、これまで支えてくれた人達への最大の恩返しになると思う。

 

諦め一方だった気持ちにやや張が戻ってきた。

 

「グズグズしてられない。前進するしかない」

 

今日は大腿筋膜張筋をメインにマッサージしてもらった。

いつもやってもらっているマッサージ。今日は特にありがたく感じた。

 

マッサージ後の歩行。

やはり左股関節の動きは変わらない。でも、入念にマッサージしてもらえた嬉しさ、有り難さが、絶望感を消してくれた。

 

最後に来月の予約をとって終了。

 

残り僅かだ。無駄にせぬよう責めていこう。と思った。

 

帰宅はいつものルート。

今週はずっと父親に教わった基本型。

時々動きの鈍さが出た際に、「ここをもうちょっと強調しようか」と思うこともあったが、却って無駄な動きになって基本型から外れることを懸念し、我慢した。

 

この歩き方は、外転と内転を強調した歩き方だが、非常に歩きやすい。

第一に拇指球に体重を載せずに済む。すなわち蹴る必要がない。また、膝が内側に捻られない。

第二に脚が勝手に出る。例えば右足が離地してから身体の真下を通過するまでは外転し、そこから内転に転じて正面に入り込むのだが、入り込むときに反対脚の外転筋が引っ張られエネルギーを溜め込み、そのエネルギーによって勝手に脚が離れてやや外を回りながら前に向かう。

第三に、外国人モデルも皆この動きをしていること。

最後に、父親と同じ歩き方であること。

親子で異なる歩き方だったとはあまり考えられない。

 

他にもあるが、この動きが正解だな!とほぼ確信している。

 

ただし、恐らく左股関節の外転筋である大腿筋膜張筋が硬すぎるために右足が内転しにくくなっているのだと思われる。

 

まあとにかく、この歩きで、特に右足内転時に身体がよろめかないように意識して歩き続けた。

 

正しい動きを続ければ、絶対に戻るはず。そう祈るばかりだ。

10月20日(土)診察

三ヶ月振りの診察。

 

伸展制限によって歩きにくくて辛い旨をどうやって伝えるか考えながら、病院へ向かう。

 

9時半頃に受付を済ませ、暫く待つ。人は相当多いようだ。

 

そして、一時間位経った頃に係の人からアンケート記入を求められる。

内容は、痛みの有無と日常生活の支障の程度について。

痛みは「無し」。日常生活では「身体が揺れてしまう」所にチェック。

見ると、重症度に応じて、痛くて立ち上がれない。歩けない。杖を持たないと生活できない。等の項目がある。

「酷い人は、自分のような状況より遥かに厳しいんだな。」

と思うと同時に、「自分のような、スムーズな動きを求めて来るところとはちょっと違うのかも」

と思った。

 

記入後30分くらいは待っただろうか、ようやく呼ばれて診察。

 

入るとすぐに「仰向けになってください。調子はどうですか?」と聞かれ、

「痛みは感じなくなり、ゆっくりとしたジョギングは出来るようにはなってきたが、伸展可動域が制限されてしまっている状況です。」

うんうん頷き、脚の動きを簡単に診て、

「当初から国が定める5か月間リハビリに取り組んでもらうつもりでした。効果も出ているようです。動きを見ても初見よりも幾分かスムーズに見えます。

可動域も大切ですが、ほどほどにしてくださいね。特にカムタイプの方は、可動域を拡げるとインピンジメントが出やすくなります。

可動域を拡げるために、例えばヨガなんかは絶対にやらないで下さい。まさに天に唾をはく行為です。これで痛めてウチに来られている方も沢山いますから。

それよりも、筋肉による補強を大事にしてください。

今後痛みが出るようならまた来て下さいね。それではリハビリ頑張って下さい。」

と、大体このような話を、まるで用意されていた台詞のようにスラッと話して終わった。

 

やはり、この程度の伸展制限。特に問題視していないようだ。

まあ、当たり前かもしれない。股関節の名医と言われる先生である。全国から生活が送れないくらい痛みで困っている人が診察に訪れるのである。

 

対して、自分は仕事も出来ているし、30kmも走れている。伸展制限も、筋肉の問題であり、骨には異常はない。

 

この病院の中では、どんだけ恵まれているんだ?と言うレベルだ。

 

また、リハビリの上限については初めて知った。

 

治るまで延々と通い続けるのかな?とか思っていたが、法律で最大5か月の縛りがあったようだ。

いつまでもセラピストにお世話になり続けることも出来ない。

 

吸収出来ることは今の内に吸収しておかねば。

 

リハビリは後半。

10月18日(木)

ふと左脚一本で進んでみた。

全く身体が進まない。

右はある程度進むのに、左は…。

 

酷すぎる。

ご老人のレベルではないか?

 

しかも何とか踏ん張って一歩進むと、腰が引けながら脚が出るのがハッキリ分かる。

 

これは本当なのか?何かの間違いではないのか?

 

これも大腿筋膜張筋のせい?

 

さすがに酷すぎる。

 

笑いが出てきた。

 

ストレッチだけでどうにかなる話ではない。

 

もう左脚は機能せず、単なる重りになっていたのかもしれない。

 

そこまでして俺から楽しみを奪いたいのか?

何か恨みでもあるのか?

 

死ぬまでずっとこれかよ。

 

くそな人生。

 

10月13日(土)

二週間ぶりのリハビリ。

 

火曜に走ったときに膝痛が起きて以来、諦めムードに包まれた。

 

「もう治らない。歩き方も直らない。ランニングは一生出来ない」

 

そんな気持ちで週後半を過ごした。

 

目的意識も失い、歩きもやめた。

 

セラピストにも、「もう無理です」と伝えるつもりだった。

 

今日は午後一のリハビリ。

外は肌寒い。

歩きは…相変わらずガクガク。

 

特に、左のつま先を外に向けて歩こうとすると、身体の引っ張られ感が半端無く、腰が左に回る。

 

おばさんにも抜かれる。

 

次第に右膝が痛みだす、

 

「ついに歩行すら脚を痛めるようになったか」

 

ふと、職場の上長を思い出した。

数ヶ月に椎間板ヘルニアの手術を受け、リハビリに通っているらしい。たまに歩く姿を見ると、かなり腰が引けていて、凄く辛そうに見える。

そんな上長と先日面談の機会があった。そのときに自分もリハビリ中であることを伝えると、上長のリハビリに対する強い意気込みを聞くことが出来た。

「絶対に治す。ちゃんと歩けるようにするし、スキーもまた楽しむ。それが俺の人生の目的だ」

相当強い意気込みだ。

何だか自分も励まされた気がした。

 

病院に到着して周りを見ると、今日も沢山の人がリハビリを待っている。

 

「皆、不調を抱え、真剣に自分の身体に向き合っているんだよな」

 

「不調を抱えているのは自分だけじゃないんだ」

 

また励まされる。

 

久々にセラピストに面会した。

 

「寒くなってきましたねー今日も歩きですか?」

とか何とか、色々他愛ない話をしている内に、心が和んでいるのを感じた。

 

そして、

がに股で走ることで痛みを回避してきたが、限界がある。やはり左股関節の伸展制限をなんとかしないと先へ進めない。

教えてもらったストレッチ後は、一時的にスムーズに歩けるも、すぐに戻ってしまう。

股関節付け根の痛みは殆ど無くなってはいる。

 

「いいですね。あと少しですね」

 

思った。

「そっか、客観的には確かに痛みも引いているし、改善傾向にあるんだな」

 

初めに大腿筋膜張筋のストレッチの確認。

「だいぶ伸びるようになっているんですけどね」

「とりあえず鍛えるよりも他にストレッチ追加しましょう」

と言うことになったが、現状既に個人的にも色々なストレッチを取り入れているので、既にやっている項目を説明した。

いずれも良いやり方であり、今後も続けましょうと言うことになった。

「しかしストレッチとか色々詳しいですよね。誰に教わったんですか?トレーナーになれますよ笑」

お褒めの言葉を頂いた。

「好きなことって、いつの間にか身につくんだな」と改めて実感した。

 

治療は左の腸脛靭帯と大腿筋膜張筋をメインに緩めてもらう。

 

最後に筋トレを1つ教わって終了。

 

「運動とストレッチは頑張って頂けているので、この調子で頑張っていきましょう」

 

最後にかけてもらった何気ない言葉に、強く励まされた。

 

「進むしかないんだ」

 

 

【歩行について】

帰宅はいつものルートで歩行。

足は思いっきり外旋させて歩行。

それにしても歩きにくくて疲れる。相当時間もかかっている。

 

そもそもこの歩き方にしたのは、この歩き方にすれば尻の筋肉がつくと考えたからだが…歩きながら尻を触ってみると、最初の着地の時以外尻に力が入っているようには思えない。

 

すると、この動きは結構無駄だらけなのかもしれない。と言うことに気づいた。

 

そして、あおり歩行を意識した以前の動きかたに戻してみる。

 

明らかに早く、軽快に動ける。

 

ただし、右足を出す際=左足で伸展する際の動きが鈍い。

会社で調子が狂ってくるときと同じ。

右足の裏をやや左側に回外させながら前に出す際、身体は右に傾きながら出ることになるが、この動きが悪い。

「ひょっとすると、実は未だ右足を庇う癖が取れていないのかも」

身体の重心は、外旋させる側に移ることを勉強して知っていた。

「左大腿筋膜張筋の張が取れないのも、ひょっとすると右足を庇っているため?」

 

今後は足裏の動きに着目してみよう。

 

 

 

 

 

冷蔵庫逝く

ついにワンドアの冷蔵庫が壊れた。

 

飲み物を取り出そうと扉を開けたところ、チルド室下の容器に水が溜まっている。

 

いつのまにか、冷蔵機能が停止していたらしい。

 

扉を開けっ放しにしていたか?と思い扉を閉めるも、全然冷えない。

 

お役御免だ。

 

入社した年に適当に買った安い冷蔵庫。

 

冷凍室すら付いてない。

 

昔はビールばかり入れていた。

 

酒を辞めてからは食材メインで冷やしてくれていた。

 

狭くて不便だったが、こんなに長い間生活を支えてくれたことに感謝だ。

 

こいつのお陰で食中毒にもかからなかったし、いつも旨い飯が食えていた。

 

ありがとう!お疲れさま!!