内臓

やることもなく、歩いてユニクロへ向かう。

みやすのんき氏の本に、「骨盤がきっかけで足の重みで出す」と言う内容があったことを思いだし、左足を放り出す感じで歩いてみる。

しかし、やはり左側の腰が引けてしまっている。

両手をポケットに入れて、腰の動きを確認しながら歩いてみると、まるで左右の足の出方が全く異なっている。

右足が出るときは右側の骨盤も前に出ているのに、左足が出るときは左側の骨盤が後ろに下がっている。

左足を右と同じように出そうとしても、何かに邪魔をされて上手く出ない。

 

何が邪魔をしているのかを確かめるため、右足の出方をひたすら真似て歩く。

 

何故腰を引く出し方をしてしまうのか?身体がそっちを選ぶ理由は何なのか?

ユニクロで歩きながら、じっと体に耳を傾ける。

 

どうやら、スピードを上げているときだけでなく、ゆっくり一歩を進めるときから腰が引けているようだ。

原因を突き止めるため、さらにゆっくり、スローモーションのように、腰が引けないように足を出そうとすると、ほんの一瞬目眩のような、脳が信号の処理に戸惑っているような、奇妙な感覚に襲われた。

 

やはり神経か?

 

さらに、一歩を出した状態で、ストップしてみる。

 

いや、腰から背中にかけて、左側だけ異様に反りにくい。筋肉が疲弊している。

 

その状態で、何度か後ろに沿って、背骨を伸ばす動きをしてから歩くと、足が出やすくなる。

 

「根本原因…。」

 

足が出ないため、ずっと足や股関節を見てきたが、股関節が力を発揮しようとするのを上半身が邪魔している。

 

足が前に出て着くとき、上半身は沿って骨盤が前傾しなければならないのに、上半身が前に倒れて骨盤が後傾し、リズムを崩している。

さらに、足が着いたあとも、すぐに上半身が前に倒れようとするため、骨盤が後傾し、足が流れて後ろへ蹴り出すような動きになっている。

 

恐らく、腸腰筋もそれなりに働いているのだが、遊脚後期に骨盤が前傾する場面で上半身左側の可動域制限によって、腰が引けてしまっていると推測される。

 

その後、何度も一歩足を出したところでとめて、上半身を反るストレッチをしながら歩いた。

 

翌日。

起床すると、やはり左半身が硬い。

掃除をしながら何度もストレッチする。

ストレッチ直後は足が正面に出る。しかし、すぐに肋骨から背骨あたりが丸くなって猫背になってしまう。

 

ストレッチ直後とそのあとを何度も繰り返してみると、いかに通常時に上半身が狂っているかがよく認識出来る。

 

では、その根本原因は?

 

もう内臓由来としか考えられない。

 

特に胃のストレスによって、胃周囲の筋肉が縮こまり、それによって左半身が前に倒れ、体軸が狂って足が正面に出ない。

足が内転不良で正面に着かないので、大腿筋膜張筋が固くなる。

 

特に仕事中。それも昼食後。

上半身が胃の重さに負けて余計に左半身が前屈みになる。

 

と言う流れが最も納得出来る。

 

ではその胃のストレスは何か?

やはり夜の食事。

 

いずれにしても、原因となっている部位はほぼ特定。

あとは、ひたすらストレッチをしながら、こいつが硬くなる習慣を見つけていくしかない。

 

もう、これが最後のチャンスかもしれない。