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人間の身体じゃない。
思った方向に身体が進まない。
斜めに蹴ってやっと前に進む有り様。
上半身が右に曲がってしまう。
これが根本原因だ。
朝はまともでも、仕事をしていると悪化する。
しかし左に強く修正してみても、思いっきり捻ってみても、ストレッチしてみても、一度悪化すると、全く修正が効かなくなる。
何故こうなるのかサッパリ分からない。
歩き方修正しても、全く太刀打ちできない。
歩き方どうこうのレベルじゃない。
完全に下半身と上半身が捻れて固定されている。
もういい。
もう考えるのも疲れた。
数年間、何をするときにも姿勢や歩き方を考え続けてきた。いや、考えねば生活出来なかった。
考えねば、未来を描けなかった。
しかし、全ては徒労。
未来など無かった。
単調な生活すら俺には許されていなかった。
あのとき、あいつらに出会った瞬間、俺の未来は消えたのだ。
地獄を生きるしか無くなったのだ。
まるで子供の頃に行った斜めの部屋。
一生斜めの部屋で生活するしかなくなった。
俺は何のために生きてるんだ。
何のために生まれてきたんだ。
何故毎日毎日こんな仕打ちに耐えながら生きねばならないんだ。
生きている自分が腹立たしい。
それが運命?
ふざけるな。
早く死にたい。
とにかく死にたい。
死にたいと言っている人は死なない?
あっそう、そんなことどうでもいいから早く死にたい。