募る怒り
イライラが募る。
脚が言うことを聞かない。
上げるべきタイミングで下がる。
脳ではこうしたいと思うのだが、身体が逆の動きをしてしまう。
もう修正は不可能なのだろう。
一生不気味な格好でせいかつしなければならないのだろう。
認めたくはなかったが…。生き甲斐や楽しみを失ったと言うことだ。
あんなに大切にしていたものを失った。
氾濫する情報に翻弄されて…。
デマを垂れ流す屑ども。無責任な屑どもによって人生を失った。
また九州に遠征したかった。
もっと色々な大会に出たかった。
駅伝に出たかった。
もっと走って夏を楽しみたかった。
もっとファッションを楽しみたかった。
もっと旅行したかった。
しかし、あの半年で全て変わってしまった。
もう全てを諦めて、みっともない醜態を晒しながら、恥とやり場のない怒りを抱えながら、残りの人生を生き続けなければならぬ。
地獄だ。
早く死がやって来るのを祈るしかない。
ただただ苦痛に耐えながら、日陰者として死を祈りながら生きる、もうそれしかやれることがない。
神様よ…。
何故俺を生かす?
もっと生かすべき人間がいるだろう?