12月8日(土)
朝から気分が優れない。
気持ちが晴れない。
正直今日はやめようかと思ったが、ここまでやって来たのだから、最後まで通おうと病院へ向かう。
左胸を前に出して歩くが、左股関節はもっさりしており、腰のガクガクが酷い。
寒さものせいか、悪化している感じもする。
駅について一服後、歩き始めるが、どんどん人に抜かれる。
「これじゃあ初詣なんか行けないな…。皆に迷惑かけちまう」
空が曇っているためか、目が霞んでいる。
途中休憩をいれる。何でもない距離なのに。
病院へついて、セラピストに会っても気分は優れない。
「左股関節の伸びがグズグズ。まるで骨が埋まっているような気がする」
と伝える。
セラピストは、改めてどこが問題なのかを入念に調べてくれた。
リハビリ初期にみた大腿直筋や殿筋全般、関節包についてもみてもらう。が、痛いところが無い。
続いて筋膜張筋についても指圧してもらうが、さほど気になる張りもない。
一通り調べてもらったあとで、ためしに歩行。
やはり左股関節のもっさりと腰のガクガクがが酷い。
苦笑いしながら「ダメですね」と伝えると、「伸びは出ているんですけどね」とセラピスト。
改めて殿筋をみてもらうが異常はない。
そして、「実は伸びすぎているんじゃないかとここ数回思っていましたが、確信に変わってきたかもしれません」
と意外な指摘。
普通の歩行では十分すぎるくらい伸びているが、伸展できないと言う意識によって、伸ばそうとし過ぎるあまり、正常な範囲を越えて伸ばしてしまっているのではないか?と言う指摘だ。
自分の場合、寧ろ身体は他人に比べて柔らかく、柔らかさゆえに股関節が不安定になりやすいのに、それで伸展制限があるのは不思議とのこと。
自分も納得。
歩幅はあるのに腰が引けて遅い。
そして、最後に足を戻す練習をして終了。
リハビリ棟を出て、引き戻しを意識してあるいてみると、「これ以前やってたな…。」
歩行では暫くやっていなかったシザースの意識だ。
伸ばす方向ではなくて、交差するところに意識を置かなければならないことは、3か月前に気づいていて、実践していたものの、当時は確かに伸びが足りなかったために上手くいかず、「伸ばそう」と言う意識に切り替わってしまっていた。
マジか…。とシザース意識で歩いて家に向かう。
腰は固いが、明らかに歩きやすい。当然ピッチも高い。
案外普通に歩けているのか?
そのまま歩き続けると、足が外旋しながら前に向かうようになり、モデルのような歩きに近づいていき、大転子が動き出す。
「こう言うことか」と納得。
残念ながら、それでも左股関節の鈍さはあり、やや腰も引けるが、以前ほど酷くは無いような気がする。
と言うか、これなら外出しても、普通の人達と遜色無いレベルで歩けるかも。
みやすのんき氏の言うシザース意識が、医学的にも正しい歩き方だと言うことが分かった。
問題は平日の会社帰りでもキープ出来るかどうか。
ストレッチとシザース意識によって、状態が改善することを祈るばかりである。