9月9日(日)きびすを強く踏むべし
昨日得たヒント。
きびすを強く踏むべし
実践するっきゃ無い。
試すは勝田マラソンコースを用いた30kmコース。
復帰してからの最長は一週間前の18km。
しかも今日は真夏日。今年の夏は走れなかったので、この暑さの中を走るのは初めて。
無謀かなと思ったが、
「やりたきゃやればいいさ。他人の目はどうでといい」
と自分に言い聞かせる。
御守りへの挨拶を済ませ、シューズを履いて出発。
さいわい、今日は風があるので思ったよりも暑さは気にならなそうだ。
意識すべきは踵と昨日エクササイズした中殿筋。
つま先で蹴るのではなく、中殿筋に力をいれつつ踵の先(つま先の真反対側)で体を押し出す。
すると、何かいつもと違う。
思惑通り、踵で押し出すように走ると、中殿筋に力が入るっぽい。
左足が着いて左踵で蹴ると、中殿筋に力が入り、左側の股関節が内旋し、出す方の右側の股関節が外旋する。
つまり、左足伸展時に骨盤が時計回りに回転し、上体が右を向く。そして、右足が伸展するときにはその逆で上体が左を向く。
踵で蹴るようにすると、この股関節の旋回が勝手に行われるのだ!
コレが、もし左足伸展時に左つま先で蹴ると、左腰が下がってしまう。また、中殿筋には力が入らずに大腿筋膜張筋に力が入ってしまうようだ。要は蹴ってしまうのだ。
どうやら今までは左足伸展時につま先で蹴っていたため、股関節が旋回せず、上体が右側を向かずに、右側への体重移動が出来なかった。そして重心が常に左ばかりに偏り、左足首を損傷していたようだ。
それを何とかするためには、左足で蹴るときに思いっきり右腕を引いて、無理矢理上半身を右側に持っていかなきゃならなかった。
だから腕を振らないと走れなかった。
なんだか色々繋がってきた。
暫く走っては、足首を確認するが、今日はいつもより痛みが出ない。その代わり中殿筋がキツイ。いい感じだ。
そして上記の股関節の動きに伴って勝手に上半身が動き、勝手に腕が振れる。
これだ!そう、腕なんて勝手に振れるもんだよな。
それでも、内心は「ほんとにこれで大丈夫かな?」と不安もあったが…何よりあの宮本武蔵が言っていたことだ!と言う事実が安心感をもたらしてくれた。
また、信号待ちで止まっているときに、踵で歩いてみると、その動きは完全にあのモデルの動きになっているではないか。
久々に走りながら眺める勝田の風景に感謝の気持ちが現れる。
「やっとここまで戻してこれたよ」
そう心の中で呟く。
その後もひたすらつま先ではなく踵で走り続け、無事完走。
複雑な股関節の動きを体得出来たことに、とてつもない達成感を得ることが出来た。
あとは変な痛みが出ずに、歩行が改善されれば💮
また明日以降、地道に取り組んでいこう。
参考
「足のはこびやうの事」(宮本武蔵「五輪書」水之巻)に関する考察: 道風歩のファンクショナル・ウォーキング 研究所 (旧:二軸ノルディック・ウォーキング)