9月1日(土)
リハビリ6日目。
骨盤の前傾か?と思ってやっとつかんだと思った。
水木金といつもよりも脹ら脛の張りもなく、やっぱり姿勢だったのか?
と思ったが、今日病院へ行く途中にガラスに写った自分の姿を見てがっかり。
完全に出尻だ。
胸は開いているが、腰が引けて、尻が出て、おかしな姿勢になっている。
やっぱりダメだった。骨盤前傾にすることで左骨盤の伸展制限を誤魔化していただけだった。
今日は午後からのリハビリだったため、午前中に歯医者の治療を済ませてから向かう。
病院には学生が研修に来ていて、セラピストは学生に色々教えながらリハビリを進めた。
この患者さんはFAIで来ているんだよ。
FAIはカムタイプとピンサータイプがあって…
内旋時の詰まりが特長で…
等とセラピストが解説しているのを真剣に聞きながら勉強している。
自分の故障が誰かの役に立っている気がして、少し気分が良かった。
今日は前から気になっていた、外旋時に開きが悪いことと、それと伸展制限の関係について聞いてみた。
それで色々施術して貰ったところ、腸腰筋の張りは軽減したものの、他に恥骨筋や外閉鎖筋等の筋肉の腱がまだ凝っているのではないか?と言う推測を示してくれた。
なるほどなーとは思ったが、いくら伸ばしても変わらないこの状況、何かそんな単純な状態ではない気がする。
また、データ取るために、軽くランニングを開始してほしいと言うことも言われたが…。
内心、この状態で走り始めても、間違いなく上手く走れない自信がある。
下手するとまた変な歪みが出てきてしまう不安もある。
歩きですらおかしいのに。
痛み無く走れるようになったとしても、根本が解決していなければ、またおかしな不具合に悩まされる日々を送ることになる。
と言うか、走りよりも、まずは問題なく歩きたい。普通に歩けるようになりたい。散歩を楽しめるようになりたい。
これからどうなるんだろ…と考えながら、帰宅はいつものルートを歩行。
とにかく、左足伸展時に腰まで持っていかれれないようにする。それさえ出来ればほぼ問題は解決なのだが、どうすればそうできるのか。
腰が動かないように力を入れて歩いていたら、途中ハムストリングなのか、どこなのか分からないが、つってしまったのか、鈍痛に襲われた。
その後は何とも無かったが、この伸展制限の問題がいかに複雑か思い知らされたようだ。
残り五キロくらいのところで、少しコツみたいなものがあった。
左股関節伸展時に左足の力を抜いて、左大腿骨頭を前に引き上げる感じで、太もも全体を伸ばす。以前は左足とヘソを引き離すことで伸展を試みていたがそれよりも強力に伸ばされる。
すると、激痛だが、腰が引けるのは少し解消されて、より安定感が得られる。
この激痛、まるで大腿骨がミシミシ折れているような感覚。どうやら問題の根本はこれっぽい。
どうにも出来ないが…。
昨晩、歩いて帰宅中、目の前をおばあさんかおじいさんが、腰の曲がった人が歩いていた。
よく見ると、自分と同じように、左股関節が伸びずに腰が引けて、上体が前傾している。
右と左でリズムがずれており、跛行を呈している。
とても歩きにくそうだ。
「人体の儚さ…」
何も出来ない無力な自分を感じた。